その他のえん罪事件
宇和島署誤認逮捕事件、原告と国・県が和解協議へ
愛媛新聞の報道によると、1999年に宇和島署に窃盗容疑で誤認逮捕され、松山地検宇和島支部に起訴された北宇和郡(現宇和島市)の男性(58歳)が国と県に慰謝料をなど1000万円を求めた国家賠償請求訴訟の控訴審で28日、原告、被告双方が和解協議に入ることで合意しました。
男性は1999年6月に窃盗容疑で逮捕、起訴されました。無実を主張しましたが、検察側は懲役2年6月を求刑。しかし、判決公判前に真犯人が自供したため誤認逮捕・起訴が判明し、男性は2000年2月に釈放され、同年5月松山地裁宇和島支部が無罪を言い渡しました。
男性は2002年6月、無実の罪で1年余り身柄を拘束され、多大な損害を受けたとして、国と県を相手に国家賠償請求訴訟を起こしました。同年1月の同地裁判決は「捜査に違法性はない」として男性の請求を棄却。男性は判決を不服としてとして高松高裁に控訴していたものです。